2020-01-01から1年間の記事一覧
「水素水は健康に良い」という話を聞いて、本当だと思いますか?実は、れっきとした科学に裏打ちされた真実なのです。2007年、太田成男(しげお)先生は、それまで細胞内で何も機能しないと考えられていた水素分子が、細胞中のヒドロキシルラジカルのような…
照明の普及に加え、TV、パソコン、スマホなどスクリーンの氾濫により、ほとんどの人の概日リズムは壊れかけています。概日リズムの乱れは、心疾患、代謝疾患、消化管疾患、免疫疾患、精神疾患など、多くの病気に関連します。ブルーライトが網膜のメラノプシ…
自律神経は、無意識に、循環、呼吸、消化、排泄、体温調節など、基本的な生命活動の維持に働き、私たちの健康を管理します。交感神経は「闘争か逃走か」、副交感神経(迷走神経)は「休息と消化」で働き、互いに相反する役割を担います。迷走神経は胸腹部の…
「LDLコレステロールは低ければ低い方が良い」と学会が主張する最大の根拠がメタアナリシスです。複数のランダム化比較試験(RCT)の結果を統合し分析する論文で、最も信頼性が高い根拠とされています。しかし、倫理規制が敷かれる前のRCTばかり集めて、それ…
太古の昔から人間の生命を支え続けてきたケトンは、飢餓状態の単なる補助エネルギーなのだろうか? ケトンは糖と比べ熱効率が高く、かつ、フリーラジカルの発生が少ない理想的なエネルギーである。加齢に伴うインスリン抵抗性があっても、ケトンのエネルギー…
鉄は危険ですよ! 最近、「鉄分の不足が体調不良を招く」との考えから、鉄サプリを安易に服用する人がとても多い様に思います。実は、私たちは、鉄を身体から除去することが出来ません。加齢とともに鉄は増える一方です。ですから、鉄の吸収は、1日の喪失分…
私たち成人のほとんどが、実はインスリン抵抗性です。インスリンの効きが悪くなることで、直接死ぬことはなくても、とても身近な、高血圧、糖尿病、高脂血症、心筋梗塞、逆流性食道炎、胆石、脂肪肝、PCOS、ED、低テストステロン症、アルツハイマー病、パー…
現代社会では、外で生活する時間が減り、世界中でビタミンD欠乏状態が一般化しています。以前より、インフルエンザなどの季節性ウイルス感染症の流行は、ビタミンD欠乏との関連が示されていました。新型コロナウイルス感染症でも、重症例や死亡例ではビタミ…
活性酸素の酸化ストレスによる老化が注目されるようになり、アンチエージング効果を謳ったビタミンCやEなどの抗酸化サプリが盛んにもてはやされていますが、本当に効果があるのでしょうか?ほとんどの活性酸素は、ミトコンドリアでエネルギーを産生する際に…
生来健康な人が、検診を受けたばかりに、高コレステロール血症と診断され、「このままででは動脈硬化症が進んで、心筋梗塞になる」と医師に脅かされ、訳も分からぬままスタチンと言うコレステロール治療薬を処方されたけど、大病を防ぐためだからしょうがな…
子供の頃は、毎日、グッスリ眠って、スッキリ目覚めて、元気に満ち溢れていたのに、大人になると、眠りが浅くなり、目覚めが悪くて、体がだるくて起きるのが辛くなるのは何故でしょう?食事、運動と並び、睡眠は健康の3大要因の一つなのにもかかわらず、睡眠…
2型糖尿病って、血糖が高いために、尿に糖が出る病気です。だから、多くの医師は、血糖を下げる唯一のホルモンであるインスリンを増やすことで、血糖を正常化することに夢中となります。しかし、2型糖尿病の問題点は、インスリンの効きが悪くなっているこ…
コロナ感染症で生活の在り方がすっかり変わってしまいました。ワクチンや特効薬が行き渡るまで、あと2、3年は現在の様な自粛生活が続くものと予想されます。外出機会が減り、ストレスが溜まる一方でしょうが、規則正しい生活を送りやすい一面もあります。…
21世紀に入り、送電線や家電などが発する低周波の電磁波や、ラジオ、テレビなどの電磁波に加えて、携帯電話やWi-Fiなど、より周波数の高い電磁波に、四六時中ばく露されるようになっている。5Gの時代になると、携帯電話基地局は現在の100倍に増え、さらに電…
エストロジェニックスはエストロゲン受容体に結合し作用するエストロゲン様物質の事を言う。主なエストロジェニックスは植物、真菌、除草剤、石鹸・洗剤、着色料、香料、プラスチック、避妊薬に由来する。 プラスチックを代表とするエストロジェニクスは世に…
がんは細胞核の遺伝子の突然変異により起きると考えられているが、核と細胞質の移植実験の結果は矛盾する。1956年、ドイツのワーバーグ博士は「がんはミトコンドリアの酸素呼吸が傷害され、好気性発酵によりエネルギーを産生する」ことを見出した。この好気…
ウインドウズのソフトがマックで使えないのはオペレーティング・システムが異なるからである。同じように、植物と動物では生化学系が全く異なり、植物特有の成分を人間が直接利用することはない。一方、動物は生化学がほぼ同じなので問題なく利用可能である…
成人の健康のために骨格筋の維持はとても重要である。加齢、栄養不足、座ってばかりの生活、持病などにより、筋肉量や筋力が低下し、自立性を失い、最終的にフレイル、サルコペニアに至る。筋肉のタンパク質合成のためには、情報伝達因子であるmTORC1の活性…
タンパク質てこ仮説 「生物は体に必要な量のタンパク質を獲得するまで食事の摂取量を増やす」という理論である。何故てこ(leverage)なのかと言うと、食事中のタンパク質の量がほんのわずかに変化するだけで、食事摂取量が大きく変わるからである。ダイエッ…
2015年にRoy TaylorはPersonal Fat Threshold(PFT)という概念を発表した。人それぞれ遺伝的に皮下脂肪の許容量が決まっていて、それを超えると内臓周囲や肝臓や膵臓や筋肉に異所性脂肪が蓄積するようになり、インスリン抵抗性が増して糖尿病を発症するとす…
糖質制限ダイエットを始めて、体重も減って血圧も下がり、体調はすこぶる良いにもかかわらずLDLコレステロールが跳ね上がり、頭を抱えている人は少なくありません。しかし、それはリポプロテインによる脂肪エネルギーの分配の結果なのです。摂取脂肪量が多け…