コレステロールが高いと本当に危険なの?

生来健康な人が、検診を受けたばかりに、高コレステロール血症と診断され、「このままででは動脈硬化症が進んで、心筋梗塞になる」と医師に脅かされ、訳も分からぬままスタチンと言うコレステロール治療薬を処方されたけど、大病を防ぐためだからしょうがないと納得し、以来、薬をずっと飲み続けてるなんて人が、日本中にわんさかいます。

日本動脈硬化学会のガイドライン、LDLコレステロール>140mg/dLを治療基準とした場合、実に、健康な高齢者女性の40%、男性の30%もの人が、スタチンの対象となります。これって、ちょっとおかしいと思いませんか?

コレステロール仮説は、元を正せば、アンセル・キーズの作り話なのに、それを承認した学会と政界、「金のなる木」を手放さない製薬業界と食品業界に守られ、神聖不可侵な領域として、今もなお存続しているのです。

そもそも、コレステロール値と心筋梗塞に、明らかな関連は認めません。それどころか、コレステロール値は高いほど総死亡率が下がることが、世界中で報告されています。

スタチンは、心筋梗塞既往歴のある比較的若い男性で、心筋梗塞死亡率をわずかに減らしますが、総死亡率は下げません。女性、老人に至っては、心筋梗塞死亡率も、総死亡率も、一切下げることはありません。

さらに、スタチンには、筋肉障害、肝機能障害、糖尿病、認知症など、深刻な副作用があります。なのに、日本中の医師は、ガイドラインを信じて疑うことなく、スタチンを処方し続けており、問題は非常に深刻なのです。

心筋梗塞の最大の危険因子は、メタボリック症候群です。その診断要因は、肥満、高血圧、糖尿病、高中性脂肪、低HDLコレステロールであり、LDLコレステロールは含まれていません。当院ではコレステロールではなく、メタボリック症候群の治療を最優先課題として、動脈硬化症を予防しています。幸い、糖質制限食により、インスリン抵抗性は改善するため、全ての要因が正常化に向かいます。

医師として最も大事なのは、「患者に害をなさない」ことです。健康利益が明らかでない薬の処方は許されません。コレステロールが高くて不安だけど、薬は飲みたくないと言う方は、当院で治療してみませんか? 紹介状は必要ありません。是非、ご連絡ください。

 

むらもと循環器内科  
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