コレステロールが高いと総死亡率が下がる(観察研究)

2011年、ノルウエーのHUNT2スタディーが最も新しいので紹介します。ノルウエー人52 087人 (男性24 235 、女性 27 852 ) 20-74歳の心筋梗塞狭心症脳卒中の既往のない人が対象で観察期間は10年に及びます。結果は、コレステロール増加に伴い、女性では死亡率は直線状に低下しました。男性ではU型の低下でしたが、コレステロールが最低で死亡率が最も高いことは同じ結果でした。(コレステロール1mmol/L=39mg/dL)
他にも2004年、オーストリアスタディ、2001年、ホノルルハートプログラムが有名です。1987年、JAMAのフラミンガムスタディでは、50歳以上では年に1mg/dLコレステロールが低下すれば、11%総死亡率が上昇し、心血管死が14%上昇するとする驚くべきデータが公表されたのですが、闇に葬られてしまいました。日本でも茨城県試験、伊勢原試験がありますが、同様にコレステロールが高いと総死亡率が低下することが示されています。
Silence was the stern reply :https://drmalcolmkendrick.org/tag/hunt-2/

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