タンパク質てこ仮説

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タンパク質てこ仮説

「生物は体に必要な量のタンパク質を獲得するまで食事の摂取量を増やす」という理論である。何故てこ(leverage)なのかと言うと、食事中のタンパク質の量がほんのわずかに変化するだけで、食事摂取量が大きく変わるからである。ダイエットのタンパク質カロリー比が低下すると、十分なタンパク質を摂取するまで食べ続けるため、エネルギー摂取量は増加し、肥満の原因となると考えたのだ。
肥満、糖尿病、心血管疾患、がん、神経変性疾患などの慢性疾患の原因はインスリン抵抗性であり、その根本原因はエネルギー過多なダイエットにある。炭水化物、脂肪摂取量の増加に加え、加工食品(特に小麦粉、砂糖、シードオイル)が加わり、私たちのダイエットのタンパク質カロリー比が非常に低下してしまい、タンパク質とミネラルの飽満欲求により過食してしまうのである。
タンパク質/エネルギー比を高めるためには、タンパク質を沢山摂取し、栄養価のない穀物、でんぷん、砂糖、シードオイルをできるだけ摂らない様にする必要がある。