ケト、それは魔法のダイエット

脂肪細胞は他の組織と比較して、極めてインスリン感受性が高いため、体脂肪をエネルギー源として利用するためにはインスリンを極めて低く保つ必要があります。肥った人はインスリンが高いので常に脂肪貯蔵モードに入っており、脂肪をエネルギーとして利用することができません。私たちは食べ物を考えただけでインスリンを分泌しますが、肥った人はそれだけで空腹となり、主なエネルギー源となっている炭水化物をむさぼり食べてしまうのです。

食事ガイドラインは、「食べる量を減らし運動する」、「脂肪、特に飽和脂肪酸を避ける」、「主に植物食を摂る」、とするカロリー制限と低脂肪高炭水化物食(LFHC)を勧めてきました。しかし、カロリー制限は空腹を引き起こすため持続が難しく、炭水化物はインスリンを上昇させて脂肪の燃焼を阻むのです。

持続可能な食事とは、満足するまで食べることが出来る食事を意味します。カロリーを計算せずに、痩せた人と同じだけ食べることが出来なければいけません。インスリンを最小限にして、満足するまで食べることが出来る唯一の方法は炭水化物を脂肪に置き換えるケトジェニック・ダイエットになります。炭水化物をほとんど摂らず、肉と緑色野菜からなる低炭水化物高脂肪食(LCHF)を意味します。

LCHF/ケトでLDLが上昇しますが、心疾患や慢性疾患による死亡は、LDLではなくメタボリック症候群、つまりインスリン抵抗性に起因します。LCHF/ケトによりインスリン抵抗性は改善し、全ての人が健康を取り戻すことできます。特に、肥りやすい人にとって、LCHF/ケトは魔法のダイエットと言えるでしょう。

詳しくはFB特集記事「LCHF/ケトの話」をご覧ください。

 食べ物で病気を治す - むらもと循環器内科 (muramo10.com)

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