迷走神経を鍛えよう!

自律神経は、無意識に、循環、呼吸、消化、排泄、体温調節など、基本的な生命活動の維持に働き、私たちの健康を管理します。交感神経は「闘争か逃走か」、副交感神経(迷走神経)は「休息と消化」で働き、互いに相反する役割を担います。迷走神経は胸腹部の全ての臓器に分布する副交感神経です。

迷走神経は、コリン作動性抗炎症経路により、免疫細胞が分泌したサイトカインを感知し、サイトカインの産生を抑制することで、宿主に起きる免疫反応を短く局所化し、炎症の拡大を抑制します。

特に、100兆個のマイクロバイオームが共生し、身体の70%もの免疫細胞が集中する腸管と脳は、迷走神経を介して双方向に交信することで、炎症をコントロールホメオスタシスを維持しています。

つまり、迷走神経を活性化することにより、私たちの自己治癒能力は高まり、健康で居続けることができるのです。その手段として、最も重要なのが深呼吸(横隔膜呼吸)です。鼻で吸って口で吐いて、1回10秒、1分間6回を目安に、5分間続けてみましょう。2番目に重要なのが寒冷刺激です。できるだけ冷たい水を、首筋か顔にシャワーします。呼吸を整え、少しずつ長くしていきます。3番目は歌ったり、うがいをしたりして咽頭喉頭の筋肉を鍛えます。そうすることで迷走神経全体が活性化します。

長い間、ストレス下にいると、迷走神経の機能は徐々に低下し、炎症性腸疾患、メタボリック症候群、心疾患、うつ病認知症、がんなどを引き起こすようになります。迷走神経を鍛えて、自分本来の回復力を取り戻し、より健康に暮らしてみませんか?

詳しくは、FBノート「迷走神経と健康」をご覧ください。

 

#迷走神経 #コリン作動性抗炎症経路 #免疫細胞 #サイトカイン #脳腸管軸 #マイクロバイオーム #深呼吸 #寒冷ばく露

www.muramo10.com

f:id:muramo10:20201003181401j:plain