塩分制限は健康を害する

「塩分は血圧を上げる」ことは常識と考えられています。しかし、正常血圧の80%は塩を摂っても血圧は上昇しません。境界型高血圧の75%、高血圧患者でも55%は塩に感受性がありません。それどころか、塩分制限により、全体の40%の人の血圧が上昇するのです。(正常の60%、境界型高血圧の40%、高血圧の33%)
冷蔵庫が発明される以前の1900年代前半と比べて、塩の摂取量は1/10から1/2に減っているにも関わらず、高血圧は10%から30%に増えているのです。一方、糖の摂取量はこの間に20-30倍に増加しています。高血圧と関連があるのは塩ではなくて糖なのです。
持続的な塩分制限により、塩の再吸収のため腎臓ホルモン(レニン・アルドステロン)の分泌が増加しますが、インスリンの分泌も増加します。高インスリン血症はインスリン抵抗性を招き、肥満、高血圧、糖尿病、腎臓病の原因となります。
諸悪の根源は糖であって塩ではありません。むしろ、塩は慢性疾患の原因ではなく解決策かもしれません。少なくとも1日8-10gの塩(3-4gのナトリウム)の摂取が必要です。詳しくはフェイスブック・ノート「The Salt Fix(塩分の調整)」を参照してください。