2023-08-08から1日間の記事一覧

生体エネルギー学の臨床(4)コルチゾールについて

コルチゾールは副腎皮質から分泌される生命維持に欠かせないホルモンである。主な働きは、抗ストレス作用(闘争か逃走)、糖新生(筋肉タンパク質をアミノ酸に分解し、肝臓でブドウ糖を合成)、脂肪分解(エネルギー供給)、抗炎症作用・免疫抑制作用である…

生体エネルギー学の臨床(3)エンドトキシンの問題点

エンドトキシン(内毒素)は、グラム陰性菌が死んで溶菌する時に遊離される外膜の構成成分LPS(リポポリサッカライドまたはリポ多糖)のことを言う。 エンドトキシンは腸管によるセロトニンとNOの合成を促進し、自然免疫細胞であるマクロファージや樹状細胞…

生体エネルギー学の臨床(2)PUFAの問題点

PUFA(多価不飽和脂肪酸)はエストロゲンアゴニスト(作動性)でアンドロゲン/プロゲステロンのアンタゴニスト(拮抗性)である。不飽和度が強いほどその効果が強く、ω3脂肪酸(EPA/DHA)は最もアンドロゲンを抑制する。PUFAとMUFA(一価不飽和脂肪酸)は5-A…

生体エネルギー学の臨床(1)概要

Bioenergeticsでは、「細胞(生体)の構造と機能はエネルギーに依存する」と考える。私たちの健康は、食事(炭水化物、タンパク質、脂肪)から如何にエネルギーを産生するかに依存する。 私たちは主に糖か脂肪酸を代謝(酸化)してエネルギー源とする。糖は…