同様に、インスリン抵抗性により、細胞は糖の侵入を拒否することになります。特にインスリン抵抗性の主要な原因である肝臓が糖の受け入れを拒否することで、DNLによる肝臓への脂肪の蓄積を防ぐことになり、第2の防御メカニズムとなっています。
最後の防衛線は、β細胞の機能障害により、膵臓のインスリン産生を止めることにあります。血糖が上昇し腎臓の閾値を超えると、尿に糖が排出されます。毒性を示す大量の糖は、安全に体内から排出され、さらなる代謝障害を予防することができるわけです。
肥満、インスリン抵抗性、β細胞機能障害は、過剰な糖に対する身体の防御システムだったのです。私たちの身体は本当に良くできていますね。とどのつまり、根本原因である糖を排除して、インスリンを下げれば全て解決するのです。
過去post「2型糖尿病は肝膵の異所性脂肪蓄積による」で2型糖尿病の成立過程も参考にしてください。