バターを摂ろう!

植物油は肥満や糖尿病などの慢性疾患の増加と強く相関します。最近になり、その因果関係は、ミトコンドリアで生じる活性酸素(ROS)がシグナルとなり、細胞を生理的で一時的なインスリン抵抗性にするとする考えにより説明が可能となりました。
インスリンは、体細胞には脂肪代謝から糖代謝に変更させ、脂肪細胞には糖と脂肪の吸収を促して脂肪を貯蔵させます。しかし、ROSによる生理的インスリン抵抗性が生じると、それぞれの細胞の代謝は柔軟になり、糖代謝の選択肢があっても脂肪代謝の継続が可能となります。
飽和脂肪酸の酸化によるROSの産生は多く、生理的インスリン抵抗性が生じ、脂肪が燃焼されます。しかし、不飽和脂肪酸の場合はROSの産生が少ないため、インスリンが効いて、脂肪が貯蔵されます。
さらに、ROSはSCD1と言う酵素の発現を調節して、体脂肪の飽和化を調節します。その結果、飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸比はROS産生量を左右し、エネルギー代謝に影響します。つまり、私たちは不飽和脂肪酸で肥り、飽和脂肪酸で痩せるのです。
植物油を全部やめて、飽和脂肪酸が豊富なバターを利用しましょう。乳製品にアレルギーのある方はココアバターがおすすめです。ナッツ、アボガド、オリーブオイル、ラード、鶏肉、豚肉は不飽和脂肪酸が多く注意が必要です。不飽和脂肪酸が少ない反芻動物の牛肉とラム肉がおすすめです。
詳しくはFB特集記事「植物油は肥満の根本的原因である(科学編)」をご覧ください。
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