胸焼けにPPIを飲み続けても大丈夫?

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逆流性食道炎による胸焼けは胃酸過多が原因なので制酸剤を飲めば治るとされる。そのため、制酸剤の中でも最強であるプロトンポンプ阻害薬PPI)が湯水のように処方されている。症状の改善も素早く、医者も患者もハッピーで、PPI服用に疑問を抱くことは一切ないが、本当にそれでいいのだろうか?
逆流性食道炎は下部食道括約筋の機能障害による胃酸の逆流によるものであって、胃酸過多が直接の問題ではない。胃の内圧が高まる姿勢、肥満、腸管ガスを是正することで症状は改善する。
PPIは胃の壁細胞のプロトンポンプだけでなく、全身のプロトンポンプの機能を抑制する。短期的には副作用は少ないが、長期的には色々な問題を引き起こす。
PPIにより胃酸が低下し腸内pHを上げて腸内細菌叢の多様性を失い、小腸内細菌増殖症や病原性細菌による感染症の原因となる。また、ビタミンB12、Cなどのビタミンや鉄、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルの吸収が困難になる。よって、骨粗鬆症になりやすくなる。また、血管内膜からのNOの産生を減らし心筋梗塞が増加する。リソゾーム機能の低下によりオートファジーが低下する。腎臓を傷害し慢性腎臓病の原因となる。脳神経細胞シナプスでの神経伝達物質の取り込みが低下し、認知機能を低下させる。またアルツハイマー病に関わるアミロイドβを増加させる。
リバウンドが起きない様にPPIを漸減中止できれば、胃酸分泌が正常化することで腸内環境が改善する。一般的な知識とは逆に、実は、逆流性食道炎は胃酸分泌が非常に少ないのである。
低炭水化物パレオダイエット(穀物と豆はNG)に変えることで、炭水化物の消化不良が減り、腸管内細菌異常増殖が改善し、発酵によるガスの発生を減らし、腹圧が下がって逆流が起きなくなる。また、穀物や豆のレクチンは胃のマスト細胞を刺激しヒスタミンを分泌させ、壁細胞からの胃酸分泌を過多にする。

詳しくはFBノート「プロトンポンプ阻害薬PPI)の危険性」をご覧ください。

 

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