シードオイルを止めてオリーブオイルを摂ろう

狩猟採集民族であった頃、不飽和脂肪酸のω6:ω3は1:1でした。しかし、現在その比は20:1まで跳ね上がっています。その原因はω6の摂り過ぎであり、シードオイルの氾濫によります。
シードオイルは植物の種子から工業的に精製されたものです。化学溶剤による抽出、脱ガム、脱酸、脱色、脱臭処理を経て店頭に並びます。不飽和脂肪酸は熱、空気、光、圧にさらされると容易に変性するため、製造過程ですでに変性している可能性が高いのです。
シードオイルには、大豆油、コーン油、キャノーラ油、ベニバナ油、ひまわり油、綿実油、ごま油、米油などがありますが、一般的に、飽和脂肪酸が少なく、ω6であるリノール酸に富んでいます。
飽和脂肪酸コレステロールを増やし心筋梗塞のリスクを高めるとの誤った考えがアメリカの健康指針に取り入れられてから、パームオイルやバターに取って変わり、シードオイルやマーガリンが世界中に普及することになりました。その結果、ω6であるリノール酸は、本来、総カロリーの1%以下で十分であるのに、10%まで増えてしまったのです。
しかし、基本的にω6は炎症誘発性であり、ω3は抗炎症性なのです。リノール酸摂取量の増加と同時に、肥満、糖尿病、高血圧、心疾患、自己免疫疾患、脳変性疾患、精神病などの慢性炎症性疾患が増加しています。一方、ω3は抗炎症性であり、特にEPADHAの摂取は炎症を鎮め、慢性疾患を予防治療する効果があります。1日3-4gの摂取が望ましく、DHAがより重要で効果も強い。しかし、ω3の効果はω6が減らない限り発揮することはできません。少なくとも、ω6:ω3の比を4:1以下にする必要があります。そのためには、まず、シードオイルを止めてエクストラバージンオリーブオイルに変えて、リノール酸の摂取量を減らすことが重要です。ω6は加工していないナッツや野菜などの自然食品から摂る分には問題ありません。シードオイルはまだ人類の歴史で100年しか摂取しておらず、古くから摂取していたバターやオリーブオイルと同様に安全であるとする証拠は全くないのです。
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